Lazy Days
もう、笑うしかない素晴らしい天気。横殴りの雨。台風なみの強風です。
雨だったり霙だったり、時折雪だったりしますが風はなかなか収まりません。
ということで、なんだか途中でやめるわけにもいかないテキトーな音楽ネタ。
米国のFから。
今迄の流れからお察しの通り、当然ここは Frank Zappa と行きたいところですが、私にとってZappaは別格。
ということで、これ。
Flying burrito brothers “Burrito Deluxe”
1970年発表の盤ですが、日本では73年発売(レーベル記載)のようです。世間的には、よりカントリー、ブルーグラス色の濃い1枚目が評判ですが、生憎アナログでは所有していないのでこちら。カントリーロックの愛好家にはど定番。
何度も中古盤屋に売り飛ばされそうになりながらも、現在ではお気に入りの一枚。歳とともに嗜好も変わって“残しておいて良かった”な盤です。
曲調が多彩な分、とっ散らかった印象を受けますが、1枚目の“ギルデッド~”よりも、ロック音楽らしいアルバムです。1曲目のパーソンズ作のロックンロールと最後の曲、ジャガー&リチャーズの”Wild Horses” がこのアルバムの雰囲気を決めているような気がします。A-4にディランの”If you gotta go”がカヴァーされていますが、これも良い出来です。米国のフォーク、カントリーロック周辺の音楽が好きで、未聴な方はぜひ。失望はしないはずです。
で、英国のF。
Free “Fire and Water”
1970年の発表。偶然、上記の米盤と同年作ですね。
中学2年生(だったと思う)の冬、NHK FM の洋楽番組で(たしかDJが渋谷陽一)このアルバムから数曲がオンエアされました。”Fire and water” と”Allright now”の2曲は憶えています。ま。そういう年頃だったんでしょうが、ラジオから流れてくるじめじめした音楽にすっかりまいってから数日。月寒中央通りにあったレコード屋さんで発見。ジャケットを見るのは初めてでしたが、収録曲をみて“これだ!”と。いや、嬉しかったのなんの。本当は、ビートルズの“どれか”を購入します、ということで親からいただいたお小遣いでしたが、迷わず(嘘)こちらを手に入れたのでございました。
今見ても、ジャケットがまた良いではないですか。
当時まだ20歳(にもなっていない)くらいのくせにこのハツラツ感の無さ。ヒットした「オールライトナウ」にしても、軽快感はまったくなし。シンプルな録音ゆえに歌とベースの凄さは際立っています(かっこいいです)。さらには、何時なんどき聴いても、あたりが曇り始めるオーラ(特にA-2、B-2)。いやぁ。素晴らしいです。私にとっての英国ロックとはまさにこのムード。
70年代のわが国のロックバンド(ブルース系ね)にも絶大な影響を与えていたようです。
このバンドの歌手、ポール ロジャースと太鼓のサイモン カークはこの後、バッドカンパニーという普通のロックバンドを結成。「夜明けの刑事」というTVドラマの主題曲まで演っております(しょーもない)。
で。ポール ロジャースですが、R&Bの原点に立ち返って、味わい深く芸のある歌をこの頃のように聞かせていただきたいものです(私、大好きです)。
おお。なんと晴れ間が。
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