真狩川の問題。
例年のことですが、今年も真狩川の汚染が始まりました。
原因ははっきりとしています。上流部にある澱粉工場の排水。
川の汚濁と悪臭。そして、排水の流れ込みに近い場所では、川床を糊のようなものが覆っています。
毎年この時期には程度の差はあれ、この現象は起こっていたわけですが、昨年そして今年と、あまりにも酷いことになっています。
エコだなんだと騒々しい昨今。農産物を加工する工場の排水が環境に大きな負荷を与えているというのは、いかがなものでしょう。真狩川には南限のオショロコマという貴重なネイティブも生息していますが、その生態系には配慮は無いんでしょうか?
昨年は北海道新聞の地方版でも小さな記事になっていましたが、役場、保険所、河川管理者である土現(北海道開発局)は、いったいどういう指導を「JAようてい」にたいして行ったんでしょう。
清流なんとやらが聴いてあきれる事態です。
もうひとつ。上下水道の整備、家庭や企業の合併浄化槽の設置は、河川に汚水を垂れ流さない為に行っているんじゃないんですかね?
だとすれば、全て無駄な努力。では?
梅花藻と、そこに住むすべての虫たち。それらを当てにしている魚や鳥や獣(一部の人間も含む)。みんな迷惑しております。
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Comments (3)
JAが垂れ流しをしてるんですか?
酷い話しですね!!
コメント by masa — 2009/9/18 金曜日 @ 14:26:15
ここで仕事をしている人たちは、自分の家の前に同じ事をされても、なんとも思わないくらいの人たちなのでしょうね。
きっと彼らの親もそういう事を自然に対して行うことはいけない事だということを教えなかったのでしょう。教わらなかったから知らないことなのでしょう。
自分達が食べているものは自然からの授かりものだという事でさえも知らないのでしょう。もっとも、デンプンしか食べない種族なら何を言っても通じないでしょうけどね。
コメント by Ken — 2009/9/18 金曜日 @ 17:21:34
masaさま、垂れ流しというか、沈殿槽のキャパを超えて、汚水が溢れてしまっているのが真相のようです。
Kenさま。
私は、現場で働いている方たちの自然観や道徳の問題ではないと思っています。最盛期には、24時間、不休の体制で、続々と運び込まれるじゃがいもを処理するだけで、もう手一杯でしょうから。
なにせ、この広い後志で、JAの澱粉工場はいまや真狩だけ。今金町の知人まで、ここまでイモを運んできているくらいです。
責任は、無理を承知で操業して(させて)いる「JAようてい」。保健所も土現も、工場には毎年のように指導(どういうのかは不明)をしているそうですから、当然、お偉いさんたちも、毎年の苦情を知らぬわけが無いです。
おおげさに言えば、これは企業犯罪。組織というより「JAようてい」のお偉いさんの問題だと考えております。
コメント by admin — 2009/9/19 土曜日 @ 8:01:37