2009/2/17 火曜日

Know you rider

Filed under: Music — admin @ 15:54:46

挫折しそうな音楽ネタですが、楽しみにお待ちの読者も少数ながらいらっしゃるようなので、続けさせていただきます。

で、今回はH。まず、米国のH。

Hot Tuna

Hot Tuna ” Hot Tuna”

なんとも時代なジャケですが、サイケでもアシッドでもございません。1970年発表のアコーステックブルースのライブ録音です。

シスコロックのアイコン、ジェファーソンエアプレーンのギタリスト(ヨーマ カウコネン)とベーシスト(ジャック キャサデイ)によるユニット。この録音にはもう一人ハープのウィル スカーレット(女性)が加わっています。

ドラムレス、ピアノレスのトリオによるブルース。エリックに代表される英国ブルースと違って、ひどくほのぼのとしたアットホーム?な演奏です。ブルースの湿っぽさはほとんど感じられない、英国人には(日本人も)絶対にまねの出来なさそうな、情の無いブルースが展開されます。しかし、これがまた良いんです。ギターはもちろん一級品の腕前だし、日ごろからいつも一緒というベースは息がぴったり。しかもハープはダークというよりプリティ。

とても気安く聴けるブルース。けど、ブルースに対してのリスペクトもしっかり感じられます。ムキになって黒っぽく演じるよりもよっぽどスマートだし、なによりもあざとさを感じません。アコーステックな和み系の音をお探しの方はぜひ。

そして、英国のH。

Performance: Rockin' the Fillmore

Humble Pie “Rockin’the Fillmore”

1971年発表のフィルモア イーストでのライブ録音。これはもう、英国R&Bのシーンで5指に入るであろう熱血のヴォーカリスト、スティーブ マリオットの歌を聴く為に在る録音です。

(おそらく)ビル グラハムによるバンド紹介のMCから始まって、怒涛のごとく小細工無しの熱い演奏が続きます。聴き所は全て。といえますが、D-1”Hallelujah(I love her so)”のストレートなカバーはいかがでしょう?スティーブがなぜ英国のベストボーカリストであったかが良くわかると思います。

面子にあのピーター フランプトンも居りますが、後年のふやけた彼からは創造もつかないギタープレイを披露しています。

残念ながらスティーブ マリオットは他界してしまいましたが、歳をとって枯れてきた彼の歌を聴いてみたいと考えるのは、私だけではないはずです。

ストレートな、ロックらしいロックのライブを聴いてみたいならお勧めです。

本日は奇しくも英米ともライブ盤でございました。

ではまた。

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