顛末のその先の先
【北斗】市内の戸切地川の外来魚「ブラウントラウト」対策について、道水産林務部は三日、第二回現地検討協議会を北斗市総合文化センターで開き、上磯ダムより下流でブラウン駆除を実施することで合意した。
協議会には漁業関係者、釣り愛好者ら十四人が出席。初会合の十月四日以降、ブラウンによるサケの稚魚の捕食被害を訴える渡島さけ・ます増殖事業協会と、 ブラウン釣り愛好者らで構成するNPO法人「道南の川を考える会」の二者が話し合い、合意した内容に沿って協議会で決定した。
駆除は同事業協会などが早ければ今月中にも始める。
また、ダムから下流へブラウンが流出していると分かった場合、再度調査、協議することを確認した。
ヤマメなど在来魚の生息環境の改善については今後の課題とし、出席者から「協議会で『川の再生』の方向性を固めておく必要があるのではないか」などの指摘も上がったが、道担当者は「意見として聞いておく」とするにとどまった。
森町の鳥崎川の現地検討協議会は十二月に開催予定。(内本智子)
以上。昨日の投稿でお伝えした決着の北海道新聞の記事(電子版)全文を丸ごと。
このなかで“ブラウン釣り愛好者”という部分はどうもいただけません。この川では鱒釣りの対象はブラウンしか居なかった(わたくしはこの辺切地川というところで釣りをしたことはありませんが)と伺っています。したがって道南の川を考える会の釣り人たちは特にブラウンの釣りを愛好しているわけではなく、鱒釣りの対象がブラウンだったに過ぎず、その川の鱒が駆除されてしまうかもしれないことに対してのアクションだった、と思うわけです。
外来種のくくりのなかでは、茶も虹も同列にとらえられている事実から、茶ときたらいずれは虹。ようは駆除のための合意さえ得られれば、茶を虹に置き換えることはいたって簡単な事でしょう。
関心が無い、あるいは薄い方。または虹は良いけど茶は要らん。とお考えの方。(もしもお暇なら釣りをされない方も)
上記、記事の“ブラウン”を、鱒、虹鱒、または、外来種の鱒、に置き換えて読んでみてください。
私の考える危機はそこんところです。
もうひとつ、漁業被害云々の部分もつっこみが甘すぎます。ほんとうに漁業者サイドから訴えがあったんでしょうか?
駆除とは、自然保護とか在来種の保護とか漁業資源の云々はたんなる方便。一部、水産に関わるお役所の極めて一部の方々のOnly in it for the money なんですから。(ほんとに情けないことです)
そうそう、かみとく日日新聞、Life time、yukisiro’s gallary 各氏のブログもぜひご覧ください。
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